061851 ランダム
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イツカ・キット~境界例なアタシ~

アタシッテ

小学校5年まで一人っ子の時期が続いた。
両親にとって、初めての子供だったあたしは、いつも「いい子」だった。
というよりも、一生懸命「いい子」を演じていた。
うーんこれも違うな。「いい子」であることが善であると思っていた。

小学校に入ってからも、先生に好かれようと「いい子」であった。
ところが、出る杭は打たれるのたとえ通り、「いい子ぶってる」
「ごますり」などなどetc。同級生たちの目からみれば、「いい子」は
必ずしも「善」ではないのだと気づいたときには、いじめの対象となっていた。

中高一貫の私立の女子校へ入学して、
も一度友人関係を白紙の状態ではじめることになる。
だけど、学習が足りなかったと見えて 再びいじめに。

高校生になる頃には、自己主張をしない、長いものには巻かれろということをようやく学習する。
女だけの集団の派閥というのも、あたしは好きじゃない。
一緒にトイレについていかなかったら、冷たいとかなんとか。
お腹のなかではもぉうんざりだった。

このまま女子大へ行って10年間も女子校生活するのは、
想像するだけでも、鳥肌モノで
とにかく勉強して共学の大学へ進学。

中学・高校を女子校で過ごしたあたしにとって
共学のキャンパスライフは新鮮だった。
だけど、同世代の 男が どういうものかって
まったくわからなかった。
わからなかったからこそ、男とはかくあるべきという
理想ができてしまってたらしい。
今でこそ、男の方がずっと 女に比べて子供なんだなって思えるけど。

やがて二つ年上の先輩とつきあうようになった。
でも、本当に好きだった人には受け入れてもらえなかった。
その喪失感を埋めるために、手近な先輩と付き合いだしたのがほんと。

それ以来、あたしは、彼氏がいないという状態に陥ったことがない。
本来なら一つの恋愛を終えて、自分自身を見直したり、いろいろと考える時間があってしかるべきなのだけれど。
あたしはそれが怖かった。だから一つの恋が終わりそうになると、別の誰かに依存してしまう。そして、ずるずるとつきあいがはじまる。
恋愛依存症とでもいえばいいのだろうか。
他人からの評価つまり、「愛されてる」という物差しで自分の存在意義を確かめてた。

これは結婚してからでも変わらなかった。ダンナさんとは歳が離れているせいもあり、
保護者的な、ある意味父子家庭状態。

そんな中であるとき手痛いしっぺ返しをくらった。
当時付き合ってた男性ととんでもない別れ方をした。
直接的にはそれがトリガー。

それ以前にも、毎年一年更新の非常勤勤務をしていたので、
更新が近づくと、イライラして、今思えば過剰な不安神経症だった。
そのうち、仕事いきたくない状態が、突発的に増えた。

感情のコントロールができなくなった。
ところかまわず、涙がとまらない。
胃けいれんのような胃の痛み。
過呼吸

検査もひととおりしたが、どこも悪くない。
小さい時から通い慣れてるお医者さん
とにかく、安定剤が欲しかった。
「どうしました?」
優しくきかれただけで、涙がとまらなかった。

そのときその先生は「心も風邪をひくことがあるんですよ」

そして、「心療内科」の門を叩くことになる。


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